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MBTI診断を受けて、INTPが自分の人生を振り返ってみた

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MBTI診断結果

気まぐれでMBTI診断というものを受けてみて結構面白かったので、真面目に自分のことを振り返ってみた。

MBTIとは
MBTI診断は統計に基づいた性格分析だ。
Myers-Briggs Type Indicator®の略で、Katharine Cook Briggsが娘のIsabel Briggs Myersとともにユングの理論をもとに発展させた性格分析理論で、4つの軸によって人の性格パターンを分ける。

・ Introversion (I) or Extraversion (E)
・ Intuition (N) or Sensing (S)
・ Thinking (T) or Feeling (F)
・ Judging (J) or Perceiving (P)

よほど豊富なデータが蓄積されているのか、実際に受けてみると自分の心を見透かされているのではないかと思うほど当たってたりする。

Free personality test, type descriptions, relationship and career advice | 16Personalities

they also give us a chance to describe a significant part of human personality and create theories that attempt to explain why we do what we do

Personality types are useful tools for personal growth and mutual understanding, but remember that people are too complex to be completely defined by their types. Please try to avoid using types as lazy labels.

とあるように、この研究はなぜこのように行動するのか、なぜこのように感じ、考えるのかを説明することで、より良い生き方を見つけるためにある。。
「あの人は○○型だから、しょうがない」、「自分が○○型だから××だっていいんだ」とかそういう思考のためにあるのではない。
行動や考えのもとを理解することで、悩みが解決したり少しでも良い人生を送れるようになってほしいというのが根っこにあるメッセージだと思う。


診断結果 ~INTP~

論理学者型の人達にとって大きな壁となっているのは、絶えず付きまとう失敗に対する恐怖心です。自分の思考や理論に決定的な欠落がないかを心配して見直すあまりに、立ち往生し、自分の考えが正確に当てはまることは決してないのだという、実体のない世界の中に迷い込んでしまいます。こうした自信喪失を克服することが、論理学者型の人達が直面する最大の課題ですが、論理学者型の人達には大なり小なり知性という才能があります。この知性を活かして闘う価値を見い出した時、世の中に貢献します。

学生時代になぜ自分がこんな勉強をしているのかわからなくなった時期があった。自分はずっと研究がやりたいのだと思っていたが、物理や化学に自分でも驚くほど興味を持たなかった。
勉強をするわけでもなく、かといって部活とか他に打ち込むわけでもなく、ただ自分の思考の世界で迷子になっていた。人生における目的や目標を持てない時期は決して楽しいものではなかった。
夜はあまり眠れず、近くを何時間も歩き回ってひたすら自分は何がしたいのか一カ月以上考え続けたときもあった。

そんなときに出会ったのがプログラミングだった。
ちょっとバランスが崩れただけですぐに迷宮入りしそうな自分の思考を現実にして、明確にして、動かすことができる。そんな世界があることをそれまで知らなかった。

僕にとってプログラミングは、世の中が少しでも良くなるようにと願い考えながら、実際は自分の思考だけに閉じこもって何も行動しないというINTPらしい自己矛盾を解決することができる救いのような手段なのだ。

個人的な感覚としては、「絶えず付きまとう失敗に対する恐怖心」よりも、自分の発言・思考と行動が矛盾することへの気持ち悪さのほうがずっと強い気がする。
今でも時々、何年も前に自分がこうしようと考えていたことと、今の自分の行動が矛盾していることが気になって、生活のパターンを変えたりすることがある。

自分に対してそう思うのは僕の勝手なのだが困るのは、他人を見て発言と行動が一致していないと軽蔑を感情をいだいてしまうことだ。
その人は場を盛り上げたり、笑いを生むために口にしたことであって、特に深い意味はないのに、普段の行動を矛盾している!と思うと「何言ってんだこいつ」と内心思ってしまう。
これはINTPがどうこうというより、僕の人間的な器が小さいだけかもしれない。

強み

Enthusiastic – When a new idea piques their interest, Logicians can be very enthusiastic

わかる。面白そうなことがあるとそればっかり考えていたい。仕事とかほっぽりだしてそっちに集中したいが、そういうわけにもいかない。
1つのことに向けた集中力はINTPの最大の長所だと思う。
はじめて自分でc++学習用のクイズアプリを作ったときは、寝る食う以外は何もせずひたすらコーディングしていた。
もちろんわからないことだらけだったが、それでもバグを直したり、ネットで拾ったソースをコピペしてとりあえず貼っていくうちに、アプリと呼べるものに近づいていくのは楽しかった。

仕事でプログラムを書くようになってから、技術的には断然成長したが、スケジュールに追われてそういう気持ちでプログラムを書ける時間は少なくなった。
少なくなった、というより自分がそういう時間を確保する工夫が足りていないのが現状だ。

Imaginative and Original – These connections are the product of an unrelenting imagination – Logicians’ ideas may seem counter-intuitive at a glance, and may never even see the light of day, but they will always prove remarkable innovations.

確かにもっとこういうものがあったら便利なのに、とかもっとこういう機能があれば便利なアプリになるのにというアイデアは特に意識しなくても出てくる。
ひたすら思いついたことをメモしていくと、100個以上になることはザラだ。だが実現するのはその中のほんの2,3個だったりする。
水平方向にはアイデアが広がるけど、垂直方向の思考の展開というか具体的な実現までのルートをイメージするのが苦手なのだ。
正確には苦手というより、なにか思いつくとそれが楽しくてそこで満足していまい、実現するまでに必要なリソースとかスケジュールを考える習慣が欠けているのだ。
ここを克服するかどうかはINTPにとっての1つの分岐点だと思う。
実現するルートをイメージするは、僕にとってはかなり苦労することで途中で全く別のことを考えてしまったりする。
自分の思考なのに、全く思うようにならないので、とても歯がゆい。
最近は考えが迷宮入りしそうになったときには、ひたすら紙に書き出すという解決策を一つ見つけたが、まだまだ模索中。

Honest and Straightforward – To know one thing and say another would be terribly disingenuous – Logicians don’t often go around intentionally hurting feelings, but they believe that the truth is the most important factor, and they expect that to be appreciated and reciprocated.

INTPの例として、マトリックスのNeoが挙げられているが、赤いピルを飲むあたりがINTPなんだろう。
ついこの間あったのは、お客さんから画面の構想を聞く打合せに会社の偉い人と先輩方と参加した。
その後の内部打合せで偉い人がお客さんの要望とずれたイメージを図にしていた。
これは間違っていると思ったが、そのとき僕は「これこっちなんですね?」という弱い主張しかできなかった。
口で何か説明したりするのが、かなり苦手なのでどういう風に自分の意見を主張するのか分からなくて、損をしてしまうことがある。
ここはもっと勉強しないといけないところなんだろうな。


弱み

Very Private and Withdrawn

その通り。飲み会は基本嫌いで、時間をかけて仲良くなった人以外とは食事ですらストレスがたまる。
ワーワー周りの人が盛り上がってるのを見ながら、話の内容は一切聞かず全く別のことを考えて、自分だけ別の世界にいるような感覚に陥ることは日常茶飯事だ。
そんなことをしていると、たいてい先輩に絡まれて、「すみません」と謝るのがお決まりだ。

Absent-minded – When Logicians’ interest is captured, their absence goes beyond social matters to include the rest of the physical world.

自覚あり。何か考えてたり、没頭してるときにLINEとか来ると、スライドして通知を画面から消してそのまま数日から1週間放置したりはよくあること。
自覚はあるが、改善の意思はない。社会的によくないことだと頭ではわかっているが、心の中ではなんでその必要があるのか分かってない。没頭してるほうが楽しいから。
友だちから転職の相談を受けたときも、作業に集中しているときには正直どうでもいいと思ってしまった。

職場でも集中したいときは、話しかけないでオーラをバンバン出してしまうタイプだ。
たまに「こわい」と言われたりして、ちょっと傷ついたりは意外としない。
多分この性格の根元には、独りよがりで思いこみが激しい面も一役買っている。
本当は集中なんてしなくても、想像力を働かせればもっと早く良いものを作る方法があるはずなのだ。
それなのに自分は集中しているという言い訳を建てて、自己満足に浸りがちなのも最近の悩みだ。

自分とは違う意見を受け入れるのが下手で、否定から入ってしまう癖がある。
だから「もしこうなら、こうなって、さらにこうなるはずだ」という想像力が足りないので、先を読みながら仕事を進められない。
否定から入る癖を直そうと、頭の中で「そんなのあるはずない」という声が聞こえるたびに「いや待てよ、でももしそうなら。。。」と賛否両論を一人で繰り広げるカオスな営みがマイブームだ。
こういうことするのはINTP成分が高めかもしれない。

診断の的確さに感動して、勢いで購入したPDF版詳細のLogicianのページ最後にこんな言葉がある。

Best of luck on your path, Logician. It may not be easy, but few things worth doing are.

We modestly hope that we have lighted a few lanterns along the way too.

月並みな表現だが、心にジーンときた。
INTPとかいう変な人(失礼だけど合ってるでしょ)の幸せをこんなに願える人間がいること、自分でもわからなくなるくらいこんがらがったINTP的思考を理解しようと努力している人が世界に存在する事実(大げさだけど)に勇気づけられ、励まされた。偉大な研究だと思う。

まとめ
振り返ってみて、思ったよりINTPだった。
でも診断結果と自己分析結果が一致しているということは、MBTI診断の自分の選択に一貫性があって信頼できるということだと思うとちょっと嬉しかったりする。
だってINTPだもの。